「願い叶えたまえ」1巻/西田東

この人の本、惰性で今まで買ってたようなところもあるんだけど、このお話は好き。
なんで好きなのかなと自分なりに考えてみたんだけど…。


1.報われない片思い
私は片思いが大好き(笑)。ラブラブなのより付き合うまでの過程が好きだったりする。
このお話も、例に漏れず片思い。
ノンケのヤクザ(深見)をゲイのピアニスト(絹川)が好きになってしまうのです。
1巻かけて、やっとチューしただけです。しかも、なかったことにされてます(笑)。
まだまだ片思いが続きそうで読みがいがある!


2.攻めが魅力的
深見はノンケですが、なんとなく危なっかしいです。
敵対しているヤクザに拉致られて色々されたり、「おまえも女を見る目で俺を見る」などと意味深な発言をして、過去にも男に言い寄られた経験があるっぽい。そーゆー人を引き寄せてしまうタイプのようです。
更に、ヤクザのクセにピアノを習ったり、主人公に対しては優しいのに敵に対しては非常で冷酷。この2面性がたまりません。
武骨なくせに、音楽を嗜むという部分は「レディ・ジョーカー」の合田にも通ずるものがあります。(職業は正反対だけどね…。そういえば、あの人も無闇に男をひきつけてたっけ…)


3.更にとどめ
これは、単に私のツボにはまっただけなんですが…。
深見が絹川のことを「お兄さん」って呼ぶのがイイ!別に絹川の方が年上だから(年齢は描かれていない)「お兄さん」と呼んでるわけではなく、ただ単にどう呼んでいいかわからないからそう言ってるだけだと思うのですが。
この呼び方に深見の無防備さとか不器用さが出ている気がします。