シューメイカー

シューメイカー

シューメイカー

や・ば・い!
胸がきゅんきゅんしました。いや、きゅんきゅんだと楽しげなかんじなので、もう少し切なげなキリキリ?シクシク?ツンツン? とにかく、胸がギューっと締め付けられるような感銘を受けました。
鳩山郁子の作品って、どこか夢見がちというか足が地についていなくて宙を浮いているような印象があったのですが。もちろん、それが鳩山郁子の魅力であったりもするんだけど。この本はわりと地に足が着いている印象を受けた。
特に、表題作の「シューメイカー」は(読んでいる我々に近い感性と言う意味で)凡人のパンクスくんが主人公のせいか、すごく読みやすいしわかりやすい。ユーモアも効いてるし。
で、私がキュンキュン来たのは、2つ目に収録されている「滴翠球」。そことなく淫靡で禁忌の香りがして、好きだー!(思わず叫ぶ) 
130ページ目の3コマ目のシャーロット・リンの顔にとてつもなく惹かれた。あと、165ページ目の4コマ目の表情も好き…。鳩山郁子の描く人って、すました顔が多いので、こういう感情むき出しみたいな表情に弱いのかも…。